ねずみのフン尿は放置厳禁!安全に掃除する手順をお教えします
ねずみのフン尿はできるだけ早く処理しましょう。また、処理するときは必ずマスクとゴム手袋を着用し、感染予防を徹底してください。
ねずみのフン尿には、感染症の原因になるさまざまな病原菌が含まれています。とくに小さなお子さんやご高齢の方が感染すると命に関わることもあるため、早く適切に処理することが大切です。
当記事ではねずみのフン尿をできるかぎり安全に処理する方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ねずみのフン尿を掃除する前におこなうこと
ねずみのフン尿を見つけたら、掃除する前に写真を撮っておきましょう。ねずみ駆除業者に依頼する場合に、業者がねずみの種類や巣の場所を特定するのに役立つからです。写真は以下のポイントを押さえて2枚撮るとよいでしょう。
- フン尿の形や色がわかるようにアップで撮る
- フン尿があった場所がわかるように全体を撮る
また、ある程度ねずみの種類を特定できれば、業者に依頼するときにより詳しく状況を伝えられるでしょう。家に住み着くおもなねずみのフン尿の特徴を以下にまとめたので、参考にしてください。
ドブネズミのフン尿の特徴
ドブネズミのフンは大きさ約10~20mmで、こげ茶色もしくは灰色をしています。形は丸くまとまっていて太いのが特徴です。尿は強い刺激臭をともないます。とくに以下のような場所にフン尿があったら、ドブネズミの可能性が高いでしょう。
- 水まわり(トイレ、キッチン、排水管まわりなど)
- 床下
- 家の基礎まわり
クマネズミのフン尿の特徴
クマネズミのフンは大きさ約6~10mmで、茶色もしくは灰色をしています。形は楕円形で細長く、不揃いなものがパラパラと落ちているのが特徴です。とくに以下のような場所にフン尿があったら、クマネズミの可能性が高いでしょう。
- 天井裏
- 2階の窓
- 換気扇
- 棚の上
- 荷物が積み重なった上
ハツカネズミのフン尿の特徴
ハツカネズミのフンは大きさ約4~7mmで米粒ほどの大きさがあります。色は茶色で両端が尖っており、バラバラと落ちているのが特徴です。またハツカネズミは体からカビのような強い臭いを発するため、フン尿だけでなく通った場所にも臭いが残ります。以下のような場所にフン尿があり、かつカビ臭さを感じたら、それはハツカネズミのものかもしれません。
- 壁や屋根のすき間
- シャッターと床のすき間
- 倉庫や物置
ねずみのフン尿の掃除方法
ねずみのフン尿の写真を撮ったらすみやかに掃除しましょう。ここからはねずみのフン尿を掃除するときの道具と手順を解説します。
準備するもの
まずは以下のものを準備して、しっかりと感染予防対策をしましょう。
- マスク
- ゴム手袋
- 消毒用アルコールやエタノール(ない場合は漂白剤を薄めたもの)
- キッチンペーパー
- 使い古しの雑巾
- ゴミ袋
フン尿の掃除手順
ここからねずみのフン尿掃除の手順をご紹介します。もしフンが見つからず尿だけの場合は、工程2の消毒をおこなってください。
【注意点】
フンを掃除するときに掃除機を使ってはいけません。菌が舞い上がって余計に状況が悪化するおそれがあるからです。少々手間はかかりますが、必ず手作業で拭き取りましょう。
1.フンを処理する
まず厚く重ねたキッチンペーパーでフンを拭き取りましょう。このとき着用したゴム手袋と拭き取ったキッチンペーパーは一緒にゴミ袋に入れて、しっかり密閉してください。
2.フン尿があった場所とその周りを消毒する
新しいゴム手袋を着用したら、フン尿があった場所とその周りに、消毒用アルコールやエタノールを撒きます。これらがない場合は漂白剤を薄めたものでも構いません。そうしたら、使い古しの雑巾でしっかりと拭き掃除しましょう。
掃除が終わったら、マスク・ゴム手袋・拭き掃除をした雑巾を一緒にゴミ袋に入れて、しっかりと密閉し捨ててください。
ねずみのフン尿処理はすみやかに!
ねずみのフン尿には感染症の原因になる病原菌が含まれています。ねずみと接触していなくても、フン尿から感染する病気があるため、すみやかに処理することが大切です。ねずみのフン尿から感染するおそれのある代表的な感染症をいくつかご紹介します。
・レプトスピラ症
ねずみのフン尿に含まれるレプトスピラ菌が、水や土壌を介して人に感染し発症します。おもな症状は、発熱、頭痛、倦怠感などです。この病気が重症化したものはワイル病とよばれ、命に関わることもあります。またこの病気はペットにも感染することがあるので、ペットを飼っている方はとくに注意が必要です。
・サルモネラ症
ねずみのフン尿や体に付着したサルモネラ菌に感染することで発症します。症状はおもに腹痛や下痢などです。この病気は一般的に食中毒とよばれることが多く、致死率は高くありません。しかし免疫力の低いお子さんやご高齢の方が感染すると、重症化するケースもあります。
ねずみはフン尿を片付けただけでは、根本的な解決にはなりません。家に住みつくねずみ自体を駆除しなければ、いつまでたっても被害をなくすことはできないからです。ねずみ駆除業者なら、ねずみ駆除から消毒まですべておこなってもらえますので、いちど相談してみてはいかがでしょうか。
弊社はねずみ駆除業者をご紹介しております。駆除や調査をご検討のさいはぜひご相談ください。
根本的な解決を目指すならねずみ駆除が必要
フン尿の被害をなくすために自分でねずみ駆除をおこなうという選択肢もありますが、ここでは業者依頼をおすすめします。侵入口の特定作業の難しさや、ねずみと接触することによる感染症のリスクなどが、その理由です。
業者のねずみ駆除料金の相場は、以下をご確認ください。
業者のねずみ駆除料金の相場
ねずみ駆除料金の相場は、約8,000円~25万円と幅が広くなっています。状況によって駆除にかかる費用はさまざまだからです。業者が見積りをおこなうさいに重要視する要素は以下の4つです。
・被害状況(どこまでの作業が必要か)
その場のねずみだけを駆除するのか(一部駆除)、隠れているねずみをすべて駆除する必要があるのか(完全駆除)によって、料金が大きく変わります。
・建物の広さ
業者によって異なりますが、建物の坪数をもとに算出する業者が多いようです。
・建物の構造
木造かコンクリート造りか、戸建か集合住宅か、などの構造の違いによっても料金が変動します。
・施工回数
駆除後のメンテナンス期間やメンテナンスをおこなう回数から、料金を算出します。
まずは現地調査をしてもらおう
ねずみ駆除料金は状況によっておおきく変動するので、まずは現地調査を依頼するのがおすすめです。そこで見積りを出してもらい、詳細な料金を確認しましょう。また見積りは3~4社からとるとよいです。複数の業者の見積りを比較して、ご自身が納得できるところを見つけてくださいね。
弊社にお電話をいただければ、ねずみ駆除業者をご紹介することが可能です。相見積りも歓迎ですので、業者選びに迷ったさいは、ぜひご利用ください。
【記載内容はコンテンツ作成時の情報です】
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