飲食店にねずみが出たら危険!考えられるリスクと対処法をご紹介
もし飲食店にねずみが出たら……店側もお客様も決してよい気分ではありませんよね。しかも、飲食店側にとってはねずみの被害は死活問題です。
このねずみたちは、どのような悪さをするのでしょうか?ねずみ被害に悩まされ、「どうにかねずみを退治したい!」とお考えの方は、まずねずみ自体を追い出すための対策が必要です。
もし、ねずみがお客様の前に出てしまったら……考えるだけで恐ろしいですが、お店側も正しい対応をすることが求められます。そこで今回は、飲食店にねずみが出たときの対処法をご紹介していきます。
▼飲食店にねずみが発生!考えられるリスクとは
飲食店にねずみが発生したら、そのねずみはさまざまな問題をまき散らします。ねずみは飲食店でどんないたずらをするのでしょうか?
【店内のあらゆるものがかじられる】
ねずみの好きな食べ物は、「チーズ」と思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?しかし、実際は少し異なっています。ねずみは「何でも食べる」が正解です。基本雑食とされているねずみにとっては、飲食店は食べ物の宝庫です。
そのため、食材がかじられるという被害も多いでしょうが、ねずみは家財や配線などのコードもかじるといわれています。これは、ねずみの歯は一生伸びるため、歯を削る作業を行っているとされています。よって、大切な店内の設備が傷つけられたり、コードをかじれば漏電して火災につながったりするおそれもあります。
【ねずみの病原菌によって食中毒になる】
ねずみは、屋根裏や下水道などの汚いところで生活しています。そのため、体の表面は多くの菌で覆われています。そんなねずみが飲食店で使用する食材をかじったり、食器に触れたりすれば、病原菌が付着して、食中毒が発生することがあります。
大切なお客様に出す料理にそんな危険が潜んでいることを考えると、とても怖いことですよね。
【ねずみだけじゃない!フンも食中毒の元】
ねずみだけじゃなく、ねずみのフンにもたくさんの菌が含まれています。ねずみのフンには、「レプトスピラ菌」と呼ばれるものや、食中毒で知られる「サルモネラ菌」が含まれています。これが人間の体に入れば、高熱などの健康被害を及ぼし、最悪の場合は死に至るケースもあります。
【飲食店の評判ダウンにつながる】
飲食店は衛生面がとっても重要視されています。もし、お客様の前にねずみが登場したり、ねずみが原因で食中毒が出てしまったりすれば、みるみる悪評が広がり、お客様の足は遠のいてしまいます。
飲食店では、評判や口コミがお店の売り上げを左右します。できれば悪いうわさがたつのは避けたいものです。
▼飲食店に潜むねずみを駆除する方法
飲食店でねずみを発見したら、駆除する必要があります。放置すれば被害は広がっていきます。営業停止処分にもなりかねません。では、どんな駆除方法があるのでしょうか?
【薬剤や機器類を利用する】
ご自身でできる駆除方法としては、薬剤や機器類を使って駆除する方法があります。薬剤はネズミのエサ場に毒エサを仕掛けて、食べてくれるのを待ちます。
ねずみはとても警戒心が強く、なかなか毒エサに手を出してくれませんが、気長に待ってみましょう。エサの存在に慣れてこれば、警戒心もとけ、食べるようになります。毒エサの回りには、粘着剤などを仕掛けておくと、よりつかまえやすくなります。
機器類の代表的なものは、超音波を出すものです。ねずみは超音波を嫌い、その場所から離れようとします。同じ周波ではねずみも慣れてしまうので、変調できるものがおすすめです。
どちらもホームセンターやインターネットで簡単に手に入りますが、駆除までに時間がかかってしまうため、その間の被害は否めません。また確実に全部駆除できたという確信もないため、なかなか安心できないのも気になるところです。
【確実な方法…業者に依頼する】
確実に駆除したい方は、業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼すれば、プロの知識や道具を使って、確実に駆除してくれます。
ねずみは繁殖力も強く、見つけたときにはものすごい数のねずみが潜伏しているおそれがあります。飲食店のねずみ被害はいち早く解決する必要があります。
悪評が広まってからでは、信頼回復するのはとても難しいでしょう。未来のための必要経費と考えて、業者に依頼して、確実な駆除を目指しましょう。
▼飲食店にねずみを寄せ付けないようにする方法
飲食店にねずみを寄せ付けないためには、ねずみが住みづらい環境を作ることが大切です。もし飲食店でねずみを発見したら、以下のことを徹底しましょう。
【残飯などの処理を徹底する】
飲食店で毎日出る残飯は、ねずみの食料になります。ねずみが出る飲食店に限って、残飯を放置していたり、雑に扱っていたりします。残飯の処理は徹底して、すぐ処分するようにしましょう。
ねずみは、「ここには食べ物がある!」と認識すると、そこに居座る傾向があります。きれいなお店を心がければ、その他の害虫も遠ざけることができます。
【店内の掃除や食材の保管場所を見直す】
店内の掃除を時間を決めて行うことで、ねずみが住みつきづらい環境を作ることができます。朝から夜まで営業する飲食店であれば、開店前、ランチ終了後、ディナー営業中、閉店後など定期的に清掃を行いましょう。
また、食事は調理台の上に放置せず、ねずみが侵入できない冷蔵庫や収納スペースに保管しましょう。やりっぱなしの行動がねずみを寄せ付けます。
【ねずみの侵入口を完全にふさぐ】
ねずみが店内にいるということは、必ずどこかから侵入してきています。小さな体のねずみは、少しの隙間からいとも簡単に店内に入り込みます。ねずみが侵入できそうな隙間はすべてふさぎましょう。
▼こんなときはどうする…?ねずみにまつわる問題
飲食店にねずみが出たときに、どんな問題が想定されるでしょうか?ねずみが出たときに上手く対処できるように知っておくべきことをご紹介します。
【もしも客席にねずみが出たらどうする?】
もし、お客様のいる客席にねずみが出てしまったら……それをお客様が発見してしまったら、お店側の誠意ある対応が問われます。
たとえば、お客様が料理を食べ終わった後にねずみを発見した場合、まずは丁寧に謝ることが大切です。謝罪したうえで飲食代をいただくほうが望ましいでしょう。
もしお客様がご立腹だったり、不快な思いをしたりしているのであれば、料金をいただかないか、割引させていただくのもひとつの方法です。もし、ねずみのフンなどが混入していた場合は、全額お返しして、万が一健康被害が出るようなら治療費まで負担するのが礼儀です。
まずはこのようなことが起こらないように普段からの清掃や点検を心がけておきましょう。
【業者に依頼すると費用がかかる……なるべく抑えるには?】
単にねずみ駆除といっても、業者に依頼すれば、当然費用はかさみます。予定外の出費は痛いものですよね。しかし、ここで費用を惜しめば、飲食店の経営存続の危機に陥ります。
早期のねずみ駆除が、のちのコストカットにつながるのです。飲食店のねずみ駆除は、業者にかかった費用を経費として計上できるので、多少お金がかかっても依頼するのが先決です。
業者に完全に駆除してもらえば、自分で駆除していたちごっこになるよりは確実性があります。飲食店でねずみを発見したら、早めに対処しましょう。
▼まとめ
飲食店にねずみが出たら、早めの対処が必要です。放置すれば、お客様に多大な健康被害を及ぼしかねません。また、「あの店はねずみが出た!」となれば、あっという間にうわさが広がり、経営は悪化の一途をたどるでしょう。
ねずみの駆除はご自身でも行えますが、完全に駆除するには、長い時間がかかり、確実性もありません。もし、早急に駆除したいのであれば、業者に依頼するといいでしょう。確実にねずみ駆除をしてくれます。お店のためにも、お客様のためにも清潔できれいなお店を心がけましょう。
ネズミ駆除の関連記事
- ねずみが巣を作りやすい場所とは?撤去方法や注意点などを解説します
- ねずみの臭い被害!死骸やフン尿を除去して再発を防ぐ対策を
- 家の中のねずみを駆除する3つの方法を紹介!被害例と侵入対策も解説
- ドブネズミの生態を知って、効果的な駆除や対策方法を考えよう!
- ねずみの出る家の特徴を知って被害に遭わないようにしておこう!
- クマネズミの駆除は難しい!効果的な退治方法と侵入させない対策
- 天井裏にネズミがいるみたい…!本当にネズミなのか分かる方法とは
- ねずみを家から追い出す方法!【忌避剤】の種類や使い方をご紹介
- 殺鼠剤を使ってネズミを駆除する方法|駆除できないときはプロに依頼
- ねずみの嫌いなもの【匂い・音・天敵】対策場所や方法、効果は?