ねずみの臭い被害!死骸やフン尿を除去して再発を防ぐ対策を
部屋の中で嫌な臭いがするときは、ねずみの死骸や排泄物が原因かもしれません。すぐに臭いがする場所を見つけ出し、掃除と消毒をおこないましょう。
ねずみの排泄物や死骸はさまざまな病原菌を媒介します。早めに処理して健康被害を防ぐのです。
そして、再び同じような被害が発生することがないように、家に寄り付いたねずみを駆除して再発防止の対策をしてください。
これらの対処は自分でおこなう方法と業者に依頼する方法があります。自分で対処することに不安がある場合は、早めに業者に相談して、ねずみの臭いを処理しましょう。
ねずみの臭い被害の原因|フン尿と死骸
掃除をしたにもかかわらず、部屋の中で異臭がする場合は、ねずみの排泄物や死骸がどこかにあることが原因かもしれません。
放置して生活するのは気持ちが悪いですし、悪臭も増すばかりです。早めの臭いの原因を探し出して処理しましょう。
臭いのもとの探し方
先述したように、ねずみによる悪臭の原因は排泄物か死骸です。それぞれどのような特徴があって、どのように臭いのもとを見つけることができるのかをご紹介します。
・ねずみのフン
家に侵入するねずみは3種類存在し、ねずみの種類によってフンの大きさや形が微妙に異なります。ねずみは種類によって活動しやすい場所が異なるので、フンの特徴を見て種類を見分けることで、効率的に駆除をおこなうことができます。3種類のねずみのフンの特徴は以下の通りです。
もっとも体長が大きく獰猛なドブネズミは、先が少しとがった約10mmの大きさのフンです。中くらいのサイズで警戒心の強いクマネズミは、約7mmの細長いフンで、移動しながら排泄するため、あちこちにフンが散らばるという特徴があります。そして、もっとも小さいハツカネズミは、約5mmの米粒のようなフンをします。
・ねずみの尿
ねずみの尿は、人間の尿と同じような色をしていて、ひどい刺激臭を発します。ただし、人間のようにトイレが決まっていて同じ場所に排泄するわけではありません。
移動しながら排泄することもあるので、あちこちに尿の臭いやシミがついているおそれがあります。
臭いがする場所を自分の嗅覚で探すか、ブラックライトを使ってねずみの尿に含まれる蛍光物質を頼りに、臭いのもとを探し出しましょう。
・ねずみの死骸
ねずみはどこで息絶えるかわかりません。死ぬときは外に出るという説もあれば、ほかの動物に弱っているのを見つからないよう屋内で死ぬという説もあるのです。
いずれにしても、なにか痕跡を残すわけではありません。屋内で息絶えた場合に残るのは腐敗臭だけです。天井裏や床下、壁や家具の隙間など、ねずみが身を隠せそうな場所を調べて、死骸を見つけ出しましょう。
少し探して見つかるような簡単な場所に臭いのもとがあればよいですが、死骸はとくにヒントが少なく見つけるのが困難です。どうしても臭いのもとが発見できない場合は、業者に相談してみましょう。
排泄物や死骸を見つけて処理することはもちろん、家のなかに残っているねずみがいた場合は、駆除を依頼することも可能です。
フン尿や死骸を処理する方法
ねずみの臭いをもとに排泄物や死骸を発見したら、掃除と消毒をして清潔で安全な状態に戻します。その際、まず注意していただきたいのが、処理をおこなうときの服装です。
ねずみの排泄物や死骸には、さまざまな病原菌が潜んでいます。どんなに処理を急いでいても、絶対に素手で触れてはいけません。
必ず手袋とマスクをして、病原菌に触れたり病原菌を吸い込んだりしないよう対策をしてから掃除と消毒をおこないましょう。あわせて、以下の3つの道具も用意してください。
・捨ててもよいぞうきんや布きれ
・消毒液
・消臭スプレー
さらに、死骸の処理をおこなう場合は、これに加えて死骸をくるむ新聞紙と死骸に集まる害虫用の殺虫剤が必要です。忘れずに用意しましょう。
処理手順
基本的な処理の手順は4つの工程がありますが、悪臭の原因がねずみの尿のみだった場合は、消毒と消臭のふたつの作業だけで完了です。
(1)フンや死骸を片付ける
フンはぞうきんや布きれでまとめてゴミ袋に入れて処分します。ぞうきんや布きれを使用するのがもったいないと思う場合は、ティッシュを使ってもかまいません。
そして、死骸はまず周りに集まってしまった害虫を処理することから始めます。殺虫剤まいて害虫が飛び回らなくなってから、死骸を新聞紙に包んでゴミ袋に入れましょう。
(2)掃除
フンや死骸を処理したからといって、それで終わりではありません。その周辺も菌が付着している場合があるので、菌が舞うことがないようにぞうきんで水拭きをしましょう。
(3)消毒
消毒液とぞうきんもしくは布きれを使って、掃除した範囲すべてを消毒します。消毒液が用意できなかった場合は、水回りの掃除で使うような除菌スプレーを使用してもかまいません。
(4)消臭
消毒をしても臭いが残ってしまう場合があります。そのときは、消臭スプレーで悪臭を消すようにしましょう。
ねずみの排泄物や死骸が媒介する病気
基本的にねずみの排泄物や死骸は刺激臭や腐敗臭がするため、放置して生活することはないと思います。しかし、忙しくてなかなか処理ができず、ついつい後回しにしてしまうという方はいるでしょう。
しかし、どんなに忙しい方でも、ねずみの臭いのもとの処理は放置してはいけないのです。先述したように、ねずみの排泄物や死骸にはさまざまな病原菌が潜んでいます。そのなかには、人間が感染するおそれのある菌もあるのです。
ねずみが持つ菌のうち、人間に感染する代表的なものが2種類あります。どのような菌に感染リスクがあるのか、感染した場合にどのような症状があるのかをご紹介しますので、ねずみの臭いを放置する危険性について再確認しておきましょう。
・サルモネラ菌
ねずみの排泄物に含まれる菌です。発熱、嘔吐、下痢などの症状を引き起こします。免疫力の低い方は、最悪の場合は命にかかわる危険性もあるので、感染しないよう注意が必要です。
・レプトスピラ菌
ねずみの尿に含まれる菌です。せきや鼻づまり、発熱、頭痛など、風邪に似た症状が出ます。基本的には軽い症状かもしれませんが、肝臓や腎臓に障がいの起こる重い症状が出るケースもあるので、油断しないようにしてください。
ねずみが家のなかにいる限り、排泄物被害は出続けますし、ご紹介したような菌に感染するリスクも高くなります。排泄物や死骸の処理をすることはもちろん、これ以上の被害を出さないために、プロに依頼してねずみの駆除を徹底的におこないましょう。
ねずみを追い出して快適な生活を送ろう
気になる悪臭を除去できたとしても、安心してはいけません。家のなかにまだねずみがいた場合は、再び悪臭被害が発生するおそれがあります。以下にご紹介する4つの駆除方法で、一匹に残らずねずみを家から追い出しましょう。
【駆除方法1】ねずみの嫌いな臭いで追い出す
ねずみは、ハッカやミントなどのスーッとする臭いや忌避剤の臭いを嫌がります。ハーブを植えた鉢植えを置いたり、忌避剤を置いたりしてねずみを追い出しましょう。
この駆除方法は、人間に悪影響を与えるものを使用しない安全な方法です。しかし、ねずみを追い出すことしかできないので、大量繁殖している場合に数を減らすことはできません。そのため、根本的な解決にはならない場合があるので、その点には注意が必要です。
【駆除方法2】殺鼠剤を使う
殺鼠剤(さっそざい)とは、簡単にいうと毒の入ったエサのことです。ねずみの好物などに混ぜて置いておくと、それを食べたねずみが死滅するので、結果的にねずみの数が減ります。
この駆除方法は、毒性の強いものを使えば、体格の大きいねずみにも効果を発揮するので、比較的駆除効果は高いといえる方法です。しかし、子どもやペットが誤飲する危険性があるので、安全面が気になる方にはあまりおすすめできません。
【駆除方法3】罠を仕掛ける
ねずみを捕まえる罠はおもに2種類あります。粘着シートとかご式です。どちらもねずみの巣や活動の痕跡がある場所に設置して、罠にかかるのを待ちます。
粘着シートは安価なので、あまり費用をかけたくない方におすすめです。かご式は繰り返し巣使うことができるので、複数回使用する予定がある場合に便利でしょう。
ただし、罠には生きたままのねずみがかかります。死滅させるためにねずみを溺れさせるなどの処理が必要になりますので、精神的な負担が大きいと感じる方も多いでしょう。
【駆除方法4】プロの駆除業者に依頼する
これまでご紹介した駆除方法は、駆除グッズやエサを購入して自分で駆除をおこなうというものですが、プロに依頼するという方法もあります。
ご自宅の状況に適した方法がわからない場合や、自分で駆除することに不安や嫌悪感がある場合におすすめです。
プロの駆除業者に依頼した場合は、自分で駆除するよりもお金がかかります。ねずみ被害の再発を防ぎたい場合は予防対策分の費用も必要です。その代わり、家中隅々まで調査をおこない、徹底的な駆除と予防をおこなってくれるので、作業後は安心して生活することができるでしょう。
業者選びは、弊社にご相談いただければ、ご自宅の状況や要望などをお聞きして、迅速に対応できる業者を手配いたします。ひとまず見積りだけでもとってみたいというお問い合わせも歓迎しておりますので、ぜひお電話ください。
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