ねずみの種類と特徴を知って被害を最小限に抑えよう!駆除方法も解説
ねずみを駆除する場合は、種類を特定して生態などについても知っておく必要があります。なぜならねずみは、種類によって適した駆除方法が異なることがあるためです。また効率よく駆除するためには、ねずみに共通した習性があることも知っておく必要があります。
こちらのコラムでは、ねずみの種類や共通した習性などを解説しています。具体的な駆除方法についてもふれていますので、ねずみ被害でお悩みのかたは、ぜひご覧ください。ねずみの習性などを知って駆除や対策をして、快適な生活を取り戻しましょう。
目次
日本で見られるネズミの特徴
家の中に侵入してくるねずみは、「クマネズミ」「ドブネズミ」「ハツカネズミ」のおもに3種類です。もし家の中でねずみを見かけたら、その外観や特徴で種類を判別できることがあるので、参考にしてみてください。ここでは、それぞれの特徴や生態を解説します。
〇クマネズミ
クマネズミは、ねずみ被害の約9割を占めるといわれ、運動能力が高く壁を駆け上がったり電線を伝って歩いたりすることが得意です。中には、毒に耐性をもっており殺鼠剤が効きにくい「スーパーラット」と呼ばれるクマネズミもいます。
体長:15~20cm前後
見た目の特徴:耳が目より大きく、体よりしっぽが長い
性格:臆病で警戒心が強い
寿命:約3年
巣を作りやすい場所:天井裏・壁の中など高い場所を好む
〇ドブネズミ
ドブネズミはほかの種類と異なり、湿気のある環境を好み泳ぐことも得意です。また気性が荒く、人にかみつくこともあるので注意しなくてはいけません。ほかの種類と比べて、寒さに強いのも特徴になります。
体長:20~25cm前後
見た目:耳と目が同じくらいの大きさで、体よりしっぽが短い
性格:どう猛で警戒心はやや低い
寿命:約3年
巣を作りやすい場所:床下・水場周りなど低い場所を好む
〇ハツカネズミ
ハツカネズミは身軽で動きが素早く、体がほかの種類よりも小さいのが特徴です。また警戒心が強くないため、罠などにかかりやすいという点もあります。
体長:5~10cm前後
見た目:耳が目より大きく、体よりしっぽが長い
性格:おとなしくて好奇心が強い
寿命:約1~1.5年
巣を作りやすい場所:物置や倉庫などの狭いすき間
フンの形や大きさで判別できることもある
もし家の中にねずみのフンがあるようなら、その形などから種類を判別できることもあります。それぞれに特徴があるので、ねずみの種類を判別するための参考にしてもよいでしょう。それぞれのねずみのフンの特徴は、以下の通りです。
クマネズミ:移動しながら排せつするため広範囲にたくさん落ちる 7mm前後で細長い
ドブネズミ:一方の先がとがっていて太め 1~2cm前後
ハツカネズミ:5mm前後の大きさで先がとがっている
また、ねずみのフンにはサルモネラ菌など、さまざまなバイ菌が含まれています。もしフンを見つけた場合は、直接触れるようなことは避け処理したあとは消毒もしておきましょう。
しかし子どものねずみの場合は、もちろんフンが小さくなります。このためフンだけで、ねずみの種類を判断するのは難しい場合もあります。フンはあるが、ねずみの姿を見ることができず、自分では種類の判断ができないという場合は、ねずみ駆除をおこなうプロの業者に一度調査を依頼してみるとよいでしょう。
ねずみに共通するさまざまな習性や生態も知っておこう
ねずみには、種類にかかわらず共通した習性があります。ねずみの習性を知っておけば、自分で駆除する場合にヒントとして役に立つこともあるので、ここで押さえておきましょう。
夜行性であること
ねずみは基本的に夜行性で、なかなか人が生活している時間帯に姿を見せることはありません。とくに家の中に侵入しているねずみは、人が寝静まった夜中に活動が活発になるため、この習性が駆除を難しくさせる理由のひとつでもあります。夜中に天井裏や壁の向こう側でバタバタと足音がすることから、ストレスを感じて眠れないといったケースもあります。
繁殖能力が高い
ねずみ算という言葉があるように、繁殖能力が非常に高いのもねずみの特徴です。ねずみの種類にもよりますが、子供を一年間に5~10回産むといわれています。また妊娠期間も20日前後と短く、1度に5匹前後の子供を産むといわれているのです。このため、ねずみを放置すると短期間で数が増えるおそれがあるため、早めに対処することが必要になります。
いろいろな物をかじる
ねずみは食べ物だけでなく、壁や柱などを固いものをかじる習性があります。ねずみの歯は人間の爪のように伸び続けるため、常に何かをかじっていなければいけないのです。もし電源コードをかじられた場合は、漏電が起きるリスクがあり、火災につながる可能性も十分に考えられます。
空間の隅を移動する
警戒心が強く臆病なねずみは、空間を横切るようなことはほとんどありません。壁際や家具などに沿って、隅から隅へと移動する習性をもっています。そして通った道が安全だと確信すると、同じ道を行き来しながら移動するようになるのです。
敏感な異物反応
ねずみは環境の変化に敏感であり、普段の通り道などに変化があると警戒をします。とくにクマネズミは警戒心が強いため、いつもと違う異物がある場合には、避けて移動するということもあるのです。ねずみがはじめ罠などにかかりにくいといわれるのは、このためです。
環境順応が高い
環境に対応する能力が高いのも、ねずみの特徴です。たとえば移動する経路に異物があったとしても、時間が経つとその環境に慣れてしまうのです。
ねずみの駆除はおもに3種類の方法がある
家に侵入したねずみを駆除するには、「捕獲器」「殺鼠剤」「忌避剤」のおもに3種類に分けることができます。それぞれにメリットやデメリットも異なるので、駆除する場合は自分にあった方法を選ぶとよいでしょう。
まずは駆除を始める前に、さきほど解説した習性を参考に、ねずみが残した痕跡がないかを探してみましょう。かじられたあとやフン、壁の隅に足跡などがあれば、その周辺が移動経路などの行動範囲になっている可能性があります。これらの痕跡は「ラットサイン」と呼ばれ、罠などを仕掛けるときのポイントにもなるのです。
捕獲器などで捕まえる
まずは、捕獲カゴや粘着シートなどで、ねずみを捕まえるという方法です。捕獲器でねずみを捕まえることができれば、駆除したことが目で確認できるというメリットがあります。ただし捕獲器を使った場合は、ねずみが生きたまま捕獲されることが多いため、自分で処理をしなくてはいけません。
またねずみを処理するときにかまれてしまうと、鼠咬症(そこうしょう)という感染症を引き起こすリスクがあるので注意も必要です。ほかにもねずみには、ノミやダニが寄生していることもあり、人やペットに被害がおよぶこともあります。
毒エサなどの殺鼠剤で駆除する
殺鼠剤は、ねずみと出会いたくないという人にとってはメリットのある駆除方法です。しかし、効果があったかどうか目に見えないこともあるため、駆除できたかどうかわからないというデメリットもあります。とくに毒エサを使用した場合、薬剤の効果がいつ現れるかはわからないものです。
そして必ず家の外で息絶えるとは限らず、天井裏や床下などの巣で息絶えることも考えられます。たとえば、ねずみが息絶えたのが屋根裏の場合、死骸が腐敗し異臭だけでなく虫が発生して二次被害が起きるリスクがあるのです。何より、毒の耐性をもったスーパーラットの場合は、通常の殺鼠剤では効果が期待できないでしょう。
忌避剤で追い出す
忌避剤はねずみが嫌うニオイなどを使って、家の中から追い出す、または寄せつけないという方法になります。忌避剤にはスプレータイプや置き型タイプなどのほか、超音波などで追い出す機器もあります。置き型タイプであれば設置するだけなので、ねずみの死骸の処理などもなく自分でも手軽におこなうことができます。
ただし、毒エサと同じように追い出せたかどうかがわかりにくい点や同じ忌避剤を使い続けると環境順応の高いねずみには効果が薄くなってしまうこともあります。何より忌避剤は、一時的に追い出したとしても、侵入口などがあれば再び戻ってくる可能性があります。ねずみの駆除は侵入経路を塞いで予防することも大切なのです。
ねずみは2~3cmほどの隙間や穴さえあれば、簡単に侵入することができます。子供のねずみにいたっては、1cmもあれば十分でしょう。
自分で駆除することに不安を感じたら業者に依頼するべき
ねずみは種類が特定できても、実際に自分で捕まえたり追い出したりするのが難しい場合もあります。とくに家の中に侵入しているのがクマネズミの場合は、警戒心が強いことから罠にかかりにくいはずです。
また殺鼠剤や忌避剤は、効果が目に見えないため失敗していたとしても気づくことができません。もし駆除に失敗していることに気づかず罠を仕掛け続ければ、1匹もかからないどころか、時間とともに数を増やしてしまうおそれもあります。巣作りをして繁殖が進んでいれば、ねずみ被害がさらにひどくなり手に負えなくなってしまうのです。
このため、自分で駆除しても効果がないと感じた場合は、被害を最小限に抑えるためにも、できるだけ早くプロの業者に任せるようにしましょう。プロの業者に駆除を依頼すれば、ねずみにかまれるリスクもなく、死骸の処理も自分でする必要がなくなります。
また業者なら、屋根裏などに作った巣であっても撤去して、排せつ物の処理のほか消毒作業もしてくれるでしょう。さらに経験豊富でノウハウをもっている業者であれば、ねずみの種類を特定して侵入経路をふさぐなどの予防対策もしてくれるはずです。
弊社では、ねずみの駆除をおこなうプロの業者を数多くご紹介しています。受付は24時間365日対応しているので、時間帯にかかわらずご利用が可能です。また見積り後のキャンセルが可能で、無料の現地調査もおこなっています。一度調査をして、自分で駆除するかどうかを判断してもよいかもしれません。まずは、お気軽に無料相談窓口からご相談ください。
【記載情報はコンテンツ作成時の情報です】
ネズミ駆除の関連記事
- ねずみの侵入防止対策は侵入経路を知ることから!対策グッズをご紹介
- ねずみの繁殖期は春と秋!増えてしまう前に駆除して被害を防ごう
- ねずみの嫌いなもの【匂い・音・天敵】対策場所や方法、効果は?
- ねずみの臭い被害!死骸やフン尿を除去して再発を防ぐ対策を
- 成功させたいネズミ捕り!なにを仕掛けたらネズミを駆除できる?
- 駆除剤が効かない!?手ごわいスーパーラットの特徴と対処法を伝授
- ねずみの出る家の特徴を知って被害に遭わないようにしておこう!
- 危険なねずみの死骸はどう処理すればいい?安全な方法と注意点を解説
- 家の中のねずみを駆除する3つの方法を紹介!被害例と侵入対策も解説
- ねずみがいるか確かめる方法とは?侵入しやすい場所なども解説!